「かわいい子だったなぁ」

けどなんだろう。…見たことあるような…。うーーーーん…

「わかんない」



「わぁあ!かわいい!」
「だよねっ!」
「4人でおそろにしようよ!」
「いいね!」

私と同じくらいの歳の子たちがお店でわいわいしてた。

私はその子たちをチラッと見て、横を通り過ぎた。

頭では仲間と思ってても、心は仲間って思ってないんだろうな…。つまんない。なんで、笑っていてもつまんないの?

「どうして…」

「…立海は仲間ってなんだと思う?」

「……。翼ぁ?!!」

ってあれ?もう夜だし!しかも、海に帰って来たし。

「立海の悩みってなんだ?」

「…そ、れは…」

言いたくない。軽蔑されるかもしれない。

「俺に言えないなら、海の神様とやらに言えば?」

「…海の神様…」

「…言ってみれば?俺は聞かないよ」

「…………じゃあ…海の神様だけ言うから…」

「…ああ」