「はぁ…迎えに行くから待ってなさい」

「え…?」

「なによ」

「迎えに来てくれるの?」

「は?なに言ってんのよ」

お母さんならどうにかして帰ってこいって言うと思ってたのに…

「…あのね、こっちで友達に会ったからその子の家に泊めてもらう」

「…いいって言ってくれてるの?」

「うん!」

「迷惑はかけないようにね」

「はぁい!」

ーぷちっ!ー

「で…どこにとまんの?」

「あそこ」

私がさしたのは海の側にある家。

「…」

「もしかして、あそこ翼の家?」

「まぁな…」

「そっか〜じゃあどうしようかな〜」

「別にいいけど」

「いいの?!」

「ああ。…ほら行くぞ」

「うん!!」