※誰が話してるか分かりやすくする為に文の前に名前を付けます!

新入生が騒いでいる中庭を部室から眺める
6人の人影。新入生の中でも別の意味で目立っている3人組。この人達が、この物語を作り上げる…。

直稀「ほんとさぁ…。馬鹿達は何回言っても馬鹿のまんまなんだね?」
呆れた表情をしたまま、さらりと言葉を発するように毒を吐き、クラス表を見る為に歩きながら。

愁「だから悪かったって~。ねぇ、直ち
ゃん」
全く反省の色も無いまま、直稀の肩を叩き後ろで半泣きになってる幼馴染みに同意を求め。

直美『そりゃあ、高校まで道のり簡単だって聞いて調子に乗ってギリギリまで寝てたのは悪いけど…。そんなに馬鹿連呼しなくたって良いじゃん…。仮にも姉なんだし』
家から徒歩、5分の所にある白狼高校。5分で着くからと思ってた馬鹿2人組は入学式まで後、10分と言う時刻まで熟睡していたのだ。

直稀「ほんとに、愁は反省しないよね…。てかさ、直も。馬鹿連呼されたくないなら姉として敬って欲しいなら態度で示して見してよ…。後、例の如く俺らは同じクラス。あの事もバレないようにしてよね…。」
クラスを確認し、入学式に出る為に体育館に向かって歩きながら、思い出したように後ろに振り返り面倒くさそうな顔をしながらあの事の話題の口封じをしてまた歩き出して行く。

愁「ほんと素直じゃないね~。直稀は…。」
クスリと笑い過去を思い出したように一緒だけ鋭い目をしてすぐさま元通りの表情に戻り歩いて行く。

直美『分かってるって、もうあんな思いはしたくないしね…。よし、頑張ろ…!って待ってよ2人共…!!』
何か振られたく無い過去があるのかそれを追い払うように、1度だけ目を瞑り。目を開けた時には、離れていく2人を慌てて追いかける1人の少女だった。