「うっしゃ、できた!」 そんな真夕の声で、私は目を覚ました。 って、私寝てた!? 「ごめん、真夕。私寝てたね…」 「んー? 大丈夫だよー! ってか、実織かわいい!」 真夕に言われて恐る恐る鏡を見ると、まるで私じゃないような人が映っていた。 「うわぁ…」 いつもおさげにしてる黒髪は、真夕と同じくお団子にされていて。 うっすらとメイクをされた顔は、本当に別人みたいだった。