「え、今頃気付いたのかよ。ほんっと実織はマイペースだなぁ」 いやいや、いきなりこんなところに連れてきた真夕こそマイペースでしょ! 「美枝ねぇ、ちょっと席借りたいんだけどいい?」 かわいらしく小首を傾げて美枝さんにお願いする真夕。 一瞬しかめっ面をした美枝さんだけど、仕方なさそうにため息をついた。 「どうせダメだって言っても使うんでしょ。今ならいいわよ」 「やったー! ありがと美枝ねぇ!」 いいんかーい!