「でも、絶対平気じゃないじゃねーか! 顔真っ青だぞ!」 「いいから! 真夕は、村澤くんのところに行って…。お願いだから…」 だんだんとフェイドアウトしていく声。 でも、真夕には最後まで伝わったみたい。 「…わかったよ。お大事にな」 観念したように肩をすくめて見せた真夕。 そんな真夕に、私は笑いかけた。 「ありがとう」