公園の水飲み場で顔を冷やし、さっきまで座っていたベンチに座った。 なんか、一気に疲れが出てきた感じー… 結局、柳先生から電話はない。 まだ、帰ってないのかな? それとも、本当にー… 「はぁ…」 溜め息をつくと、少しの間だけ目を閉じた。 そして、数分が経った頃ー… 「!」 パタパタと、足音が近づいてくる。 蘭かな? 閉じていた目を開け、足音のする方向を見た。 「…え?」 足音をたて、こちらに向かってきたのはー… 「櫻井…」 息を切らして走ってきた、柳先生だった。