「お~、偉いじゃん」 放課後、私は言われた通りに準備室に向かった。 準備室に入ると、柳先生がソファーに座り書類らしきものを片付けていた。 「呼んだのは、柳先生です」 「ま、そうだな。じゃあ、あそこの棚から掃除してもらおうか」 「はい」 柳先生に渡された雑巾を手に持つと、指をさされた棚に向かう。 早く終わらせて帰ろうー… そう思いながら、棚を雑巾で拭き始める。 「…」 よく見てみると、びっしりと本が並んでいる。 どれも難しそうで分厚い本ばかり…