早く。

早く、!!


そう思っていたら、


「あれー?」

「広瀬さん〜?」


女の子が私に気づいた……。
そしてその言葉で隣にいた男の子、



川上くんが……私の方に視線を向けた。



それと同時に
成瀬さんが、元気で可愛い声で、
私に話しかける。



座ったままの2人とは、距離があるのだから……

私が彼女達の前に行かないと行けない。




逃げ出したかった私は

逃げ出す事は許されず、

そのまま2人の席の前にいかざる負えなかった……。