帰ろ。 そう思って、ベンチから立ち上がり、 歩き出すと……。 「待てますかって聞いたのに。」 「……。」 「広瀬さんは、本当にいつも一方的に話を進めますね(笑)」 なんで……。 なんでいるの? 「大丈夫ですか?」 「……。」 「広瀬さん……?」 「川上くん……?」 その顔を見ればやっぱり苦笑い。 もう、 2人では会わないって 思ったばかりなのに。 もう、 この苦笑いはいやだよ。 辛いんだもん。