俺たちが座ってるのは4人がけのテーブル席。


大翔と中杉が隣同士、大翔の向かいの席に俺が座れば空いてる席は俺の隣しかないわけで…


「悪りぃ…俺の隣嫌だったか?」


それなら大翔にこっちに…


「そ、そんなことないよ!?」


そんな俺の考えをぶった切ったのは綾香の声だった。


綾香は真っ赤になりながら俺の隣に座った。


中杉はもう笑いを堪えきれなくなったのか吹き出していた。


「…あすちゃん、そんな笑わなくてもいいじゃん。」


隣に座っている綾香がどことなく拗ねたように中杉に言う。


「いやーごめんごめん。綾香がかわいくって。とりあえずご飯食べよ!」


うん!と綾香は頷き、保冷バックから弁当箱を取り出した。


ちなみに中杉も弁当。


俺と大翔はパンだ。


綾香と中杉は笑いながらおかず交換をしていた。


いつもの昼休みは大翔とパンを食べて、終わってからは俺も大翔もそれぞれにスマホをいじっているから基本会話はない。