「あ〜綾香は人見知りに加えて男子が苦手なのよ。」
私の代わりにあすちゃんが答えてくれる。
「…人見知りで、男子が苦手?」
「そう…綾香?」
「あすちゃん、その先は私が言うよ。」
掴んでいた袖を引っ張りあすちゃんに言う。
いつまでもビクビクするのは嫌だし、あすちゃんの彼氏とその友だちなら大丈夫。
…とはいったものの
「・・・」
「綾香、大丈夫?」
なかなか喋らない私にあすちゃんが心配そうに声をかけてくれる。
「綾香ちゃん、無理して話さなくてもいいからな!!…綾香ちゃんが人見知りで男子苦手だってわかったんだし!!」
なぜか慌てて喋りだした今川くんにあすちゃんはプッと吹きだす。
「そ、そうよ…綾香。大翔相手に緊張する必要なんて全くないから」
…あすちゃん、肩が震えてます。
そのときポンっと頭を撫でられる。
そして目の前には…
「…こ、小林くん?」


