だけど付き合いが長いからか、あすちゃんの声の調子でなんとなく楽しそうだとか疲れてるんだろうとか分かるようになった。


まぁそれはあすちゃんにも言えることで、私がいくら強がってもあすちゃんにはすぐにバレてしまうんだ。


「あーやか!どうなの!?」


「…気になるっていうか…初めてあんなに男子と話せたし、仲良くなれるかなぁって思ったんだけど好きな人がいるならあんまり仲良くしないほうがいいのかなぁって思って」


そこで私は口を閉じる。


…自分でも自分の気持ちが理解できなくなっちゃったから。


「そっかぁ、綾香は寂しくなっちゃったんだ。」


しかしあすちゃんは違ったらしくどこか納得したように言う。


「…寂しく?」


私はあすちゃんの顔を見て首を傾げた。


あすちゃんは私を見て優しく微笑む。


そしてもう目の前まで来ていた第二図書室の扉を開けた。


そして私の耳に口を寄せそっと囁いた。