「うん、もちろんいいけど…私も合ってる自信ないよ?」


「そんな気にしない!先生言ってるじゃん!やることが大事だって」


「そうだね」


あすちゃんはノートを取り出し「この問題なんだけど…」と私の方にノートを向けた。


私は自分の分のノートを見ながらあすちゃんの質問になんとか答えていった。


ちなみに私とあすちゃんの今の席は前後だから移動する必要はない。


うちのクラスは一ヶ月ごとに席替えをするんだけど、この前の席替えであすちゃんの1つ後ろの席なれたんだ。


もうこのまま席替えしなくていいかも…なんて思うけど、隣の席の人がちょっと苦手で早く一ヶ月経ってほしいようなほしくないような…


うちのクラスは男子の列、その隣には女子の列って決まってる。


だから隣の席は必ず男子になる。


人見知りで特に男子が苦手な私には席替えなど憂鬱なイベントでしかない。


いつまでもあすちゃんに頼るわけにはいかないって分かってるんだけど…。