私だけには甘い彼!?


「んー私もあすちゃんとお昼嬉しいなぁって。」


緩む頰を抑えることができないまま私は思ったことを言った。


あすちゃんは私から顔を背けコツンと軽く頭を叩く。


学校の最寄駅につき、少し歩いたら学校に着いた。


そして昇降口に入り、下駄箱にローファーをしまった。


「おはよう!明香、綾香ちゃん!」


あすちゃんと二人、廊下を歩いていたら後ろから声をかけられた。


振り向くと今川くんがあすちゃんの肩に手をかけてニコニコ笑っていた。


その斜め後ろには眉間にシワをよせた小林くんもいた。


「あれ、大翔?あ、小林もおはよう。いつもより早くない?」


「今川くん、小林くん、おはよう。」


「ちょっと早く目が覚めちゃって!な、真弘!」


「うるさい」


「あ、真弘!ちょっと待てよ!ごめん、明香、綾香ちゃん。また後でね!」


今川くんは私たちに手を振り、先に行ってしまった小林くんを追いかけていった。