「でも、いつから付き合い始めたの？」
「え…せ、先週から…？」
私はその答えを聞いて少しムッとする。
「綾香、ごめんって…」
「…なにが？」
「そ、その…大翔のこと話さなくて…」
「付き合うまでのこと、ちゃんと話してくれる？」
「うん！もちろん！！」
あすちゃんと話していると。
「2人とも、まだ時間大丈夫？」
今川くんから話しかけられてハッとする。
あすちゃんに彼氏ができたことが嬉しくて忘れてたけど、ここには今川くんと小林くんがいたんだった。
私は少し身を固くするとあすちゃんの服の袖を強く握った。
「あすちゃん、ごめん…」
「いいのよ、綾香。でも、ゆっくり馴れてくれたら嬉しいな」
「…うん。」
あすちゃんの彼氏だもんいい人に決まってるもんね。
「…ねえ、」
私たちの様子を見ていた今川くんが口を開く。
「綾香ちゃんって…男嫌い？」
少し戸惑いがちに発される言葉に俯く。
