私だけには甘い彼!?


…なんだけど


最近は特に楽しそうというか、機嫌がいいというか…。


「ま、いっか」


私は再び目の前にある食パンにかぶりつく。


そのとき龍哉がさっきとは違うTシャツに着替えてきた。


そしてちょうどいいタイミングでチンっとトースターが音を立てる。


龍哉は食パンがのったお皿を持って私の向かいの椅子に座る。


「あ、姉ちゃんに聞きたいことあるんだけどさ。」


「いただきます」と言って食パンにかじりついた龍哉はそれを飲み込むとそう口を開いた。


「どうしたの?」


「姉ちゃん達の学校にさ今川大翔さんっている?」


「うん、今川くんなら私たちと同じクラスだよ〜」


「ふ〜ん、そっかぁ〜」


「いきなりどうしたの?」


「いや、なんでもない。そういえばさ今日からテスト期間なんだよね〜」


「あぁさっき言ってたね。私たちもテスト期間だよ」


「あ、高校も一緒なんだ!それでさ俺も今日駅まで一緒に行ってもいい?」