「そうなの!?反対方向なのに送ってもらってごめん…」
「全然大丈夫だよ〜!むしろ明香と一緒にいる時間増えてラッキーだし!」
「…俺も、綾香といれてよかったから気にするな。」
「え、えっと…わ、私も小林くんといるの楽しかったよ?」
「フッ…ありがとな。」
ヤバい…小林くんがカッコよすぎる。
今日何度目かの小林くんの笑顔に私の顔は火照る。
「真弘!そういえばそろそろ直生帰ってくるんじゃないか?」
今川くんの言葉にスマホを見る小林くん。
「あ、そうだな。」
「直生って?」
「あぁ、俺の弟。小2だけど友だちと遊んでるからこれくらいの時間にいつも帰ってくるんだ。」
「へぇ、そうなんだ!」
「あ、そうだ、綾香。」
「なぁに?」
「…あのさ、LINE教えてくんない?」
「うん!もちろん!」
私は頷いてブレザーのポケットからスマホを取りだした。


