駅から出て家に向かって歩くと、小林くん今川くんも私たちに着いてくる。
「あれ?2人ともこっちの方向なの?」
あすちゃんが聞くと。
「いや、違うけど好きなヤツともうちょっと一緒にいたいのは当たり前だろ?だから送っていくよ!」
と、今川くんは答えた。
あすちゃんは真っ赤になって俯いている。
私はふと小林くんのほうを見た。
パチッと目が合うと小林くんが私の隣に来た。
「俺も、綾香ともうちょっと一緒にいたいから送るな?」
優しい声色でそう言う小林くんにさっきから鼓動が高鳴るばかり。
「う、うん…えっと、よろしくお願いします?」
「クス…なんで疑問系なんだよ」
「え、えっと…な、なんとなく?」
結局そのまま4人で私たちの家に向かって歩いた。
「あ、そういえばみんな何時から勉強会始める?」
あすちゃんがそう聞くと。
「午後からでいいんじゃない?」
と今川くん。


