「だって覚えてないんだもん。」
あすちゃんに言われてぷぅと頬を膨らませた。
「はいはい。それでどうなったの?」
「あ、それで1人の女の子が来て、その子がいじめてた人たち追い払ってくれたの!で、そのあとにその子が頭なでてくれて…」
あのときは助かったなぁ。
ただその子会えたのはそれっきりで名前も知らないから
「でもその子、女の子だったんでしょう?なんで小林を懐かしく感じるわけ?」
「う〜ん、その子ことはあんまり覚えてないんだけど…なんとなく雰囲気が似てるような…その子ボーイッシュな感じでちょっと中性的な感じだったから」
そう言ってから前を見ると小林くん目が合った。
小林くんはなんだか目を見開いて驚いた様子だった。
そしてそんな彼を見る今川くん今までとは違う笑顔を浮かべて小さな声で何か呟いた。
そして急に隣にいる小林くんの腕掴むと。
「明香、綾香ちゃん、ちょっと待ってて!真弘、こっち来て!」


