デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

改めてそう実感し、痛みだす胸に少し顔をしかめた。

ああ、やっぱりシュリさんとも、もう普通には話せなくなるのかな。

初めて、私の味方でいてくれた人。
こんな私を好きだって言ってくれる、カッコよくて優しい人。

そう思うだけで、もうすでに喪失感で泣きたくなる。

自分の心に正直にあるということは、なんと犠牲がともなうものだろう。

でも、もうダメだ。

他の何をあきらめても、王様への気持ちを捨てることなんてできない。


「シュリ……さん……あの…」

「ん?」

「私、あの…決めたんです。好きな人が、いるんです」

賽は投げられた。

いつの間にかすっかり夜になった空が、相変わらず星をたくさん抱いて、窓からのぞいていた。

まるで見守るように。