デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

そのままゆっくり、その影へと。

スル、とその中へ長い指が入った。

くすぐったいのか、桜が少しだけ眉を寄せたが、また穏やかな顔になる。

差し入れられた中指と薬指が、優しく右の膨らみをたどり、上っていく。

紫の瞳が、熱を持って揺れはじめた。

その丸みを上りきったことを教える、小さくて少しだけ固い感触が中指に伝わったとき、ビクッと彼の腕全体が震えた。

息を呑んで、すぐに手を外した。

コク、と喉を鳴らし、

「は……っ……」

熱い息をついて、その手をぎゅっと握り、固く目を閉じる。

抱きたい。この手で今すぐ、桜の全部を愛したい。

邪魔なこの服を引き剥がして、可愛く啼かせてみたい………。

強く頭を振り、深く息をついた。疼く熱を抑えて、

「まだ、心は決まらないか?それとも……もう、誰かに決めているのか?」

また額に唇を当てた、その時。

「うん………大丈夫…決めたから……」

小さく、彼女の声が聞こえた。

紫の目を見開き、ぱっとその透き通るように白い顔を見る。

が、相変わらず寝息をたてていた。

「待っててね……ちゃんと、告白、しますから………」