デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

「………」

ふっと笑って、黒髪を撫でる。

気持ち良さそうにくうくう眠るその顔を見ていると、起こす気になれなかった。

しばらくじっと、そのまつ毛や、少し開かれた唇、そこからちらりとのぞく白い歯、白い首や肩、そしてピンクのチュールのワンピースの胸が小さく上下するのを見つめていた。

ゆっくり顔を近づけて、額にキスをした。

「桜」

唇を離して、そっと名を呼ぶ。

「……愛してる」

まだ起きない。

「早く私を選んでくれ。………愛しくて、愛しすぎて苦しくて、狂いそうだ」

切なく眉をひそめて小さく笑いかけ、今度はその額に頬を寄せた。

ふと、目線の先にその白い胸元が映る。

ふっくらとした影が、愛らしくのぞいていた。

「……」

我慢出来なくなり、その手が鎖骨からデコルテを優しくなぞる。