彼の厳しい反応に、戸惑う桜。
「まったく、嘴の黄色い子供よな。己が希望だけ満たそうとして、そなたの身の事は何一つ考えておらぬではないか」
チッ、と舌打ちする。
「え……どういうことですか」
「分化の間の三日三晩、神児は神力が使えなくなる。神告も聞けなくなるのだ。必然的に、あらゆる危険に対する策が後手になる」
「そうなんですか……」
「その期間だけは人の手による神宮の警備が必要になる。気がかりなのは、分化の期間中に、王都への『魔』の襲撃があった場合だ」
「あ…」
「分化の間は、代々の神児の時代ごとに、私も一番神経を使う期間だ。そんな時に、そなたを神力の助けもない神宮に向かわせろだと?話にならぬ」
バッサリと切り捨てると、また手綱を握って馬を進めだした。
桜は、神宮にまた来ると言ったときの、エヴァの『ありがとう、桜さん』と言った嬉しそうな表情を思い出していた。
見送りに出て、どこか寂しそうに小鳥を自分の指に託したときの、伏せられたアイスブルーの瞳。
「王様、でも……ほんとに不安そうだったんです。まだ14才ですよ、当たり前じゃないですか。約束したんです。破ったら、きっとがっかりする。私でいいと言うなら、そばにいてあげたいんです」
その言葉に、また馬を止めた。
「まったく、嘴の黄色い子供よな。己が希望だけ満たそうとして、そなたの身の事は何一つ考えておらぬではないか」
チッ、と舌打ちする。
「え……どういうことですか」
「分化の間の三日三晩、神児は神力が使えなくなる。神告も聞けなくなるのだ。必然的に、あらゆる危険に対する策が後手になる」
「そうなんですか……」
「その期間だけは人の手による神宮の警備が必要になる。気がかりなのは、分化の期間中に、王都への『魔』の襲撃があった場合だ」
「あ…」
「分化の間は、代々の神児の時代ごとに、私も一番神経を使う期間だ。そんな時に、そなたを神力の助けもない神宮に向かわせろだと?話にならぬ」
バッサリと切り捨てると、また手綱を握って馬を進めだした。
桜は、神宮にまた来ると言ったときの、エヴァの『ありがとう、桜さん』と言った嬉しそうな表情を思い出していた。
見送りに出て、どこか寂しそうに小鳥を自分の指に託したときの、伏せられたアイスブルーの瞳。
「王様、でも……ほんとに不安そうだったんです。まだ14才ですよ、当たり前じゃないですか。約束したんです。破ったら、きっとがっかりする。私でいいと言うなら、そばにいてあげたいんです」
その言葉に、また馬を止めた。
