二人で尽きせぬ話をし、笑いあっているとあっという間に時間はたち、日が傾き始め、室内に少しオレンジがかった光がさした。
カタン、シャラ…と女官が外に面した入り口に日よけの御簾をおろし始めたのを見て、桜はもう夕刻になっているのに気がついた。
「あ…そろそろ帰らないと」
帰るのにかかる時間を考えたら、もう王宮につく頃にはとっぷりだろう。
慌てて立ち上がった。
「………」
エヴァはそんな桜を見たあと、少し眉をひそめて目を伏せた。
「お帰りに……なりますか……」
寂しそうにポツンと言ったあと、立ち上がる。
「宮の門までですが……送ります」
桜の手を取り、きゅっと握って引いた。
そのあまりに悲しそうな様子に、桜は少しいたたまれなくなってその顔をのぞき込んだ。
「また、来てもいいですか?エヴァさんが呼んでくれたら、王様もきっと私を行かせてくれるから」
「ええ…」
小さく笑って、歩き始めた。
夕日が白い宮をオレンジに染める中、二人の影だけが暗く長く伸びていた。
カタン、シャラ…と女官が外に面した入り口に日よけの御簾をおろし始めたのを見て、桜はもう夕刻になっているのに気がついた。
「あ…そろそろ帰らないと」
帰るのにかかる時間を考えたら、もう王宮につく頃にはとっぷりだろう。
慌てて立ち上がった。
「………」
エヴァはそんな桜を見たあと、少し眉をひそめて目を伏せた。
「お帰りに……なりますか……」
寂しそうにポツンと言ったあと、立ち上がる。
「宮の門までですが……送ります」
桜の手を取り、きゅっと握って引いた。
そのあまりに悲しそうな様子に、桜は少しいたたまれなくなってその顔をのぞき込んだ。
「また、来てもいいですか?エヴァさんが呼んでくれたら、王様もきっと私を行かせてくれるから」
「ええ…」
小さく笑って、歩き始めた。
夕日が白い宮をオレンジに染める中、二人の影だけが暗く長く伸びていた。
