デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

少しずつ日が高くなりはじめたが、庭に腰かけて飽きることなく話をする二人。

その間も、やっぱりエヴァは桜の手を握っていた。

(私みたいなデブスと違って、手もきれいだなあ。全然汗ばまないし……)

話しながら、桜はそんなことを考える。

ふと、さっきの言葉を思い出して聞いてみた。

「そういえばエヴァさん、14才なんですね」

「ええ。まだ半人前です」

ふふ、と笑って言う。

「じゃあわたしの3つ下かあ……すごい美人だから、そうは見えませんね」

黒い瞳で真っ直ぐ見つめられ、エヴァは少し頬を染めた。

「いえ……そんな」

「神児さんも、やっぱり15才が成人年齢なんですか?」

桜が聞くと、エヴァは少し首をかしげた。

「と、いうか………こちらの世界の『成人年齢15才』というのは、そもそも神児からの由来なんです」

「え?」

思わず目を丸くする桜に、エヴァは微笑んで言う。

「神児の伴侶探しが始まるのと……『分化』を迎えますから」

「『分化』?」