「神児って、もっと怖い者だと思ってましたか?」
「あ……」
図星をつかれ、瞬きを多くする桜に、軽く首を振ってみせた。
「私は確かに神児で、王とは対等な立場ですが……それでも生まれてたった14年しか生きていない者ですよ。王のように豊富な知識も、他者を圧倒する威も、完成された聡明さもありません。……あんなに説教ジジイ臭くもないですし」
サラリと暴言を言い、舌を出す神児。
思わず桜は吹き出した。緊張の糸が切れてホッとしたのか、なかなか笑いやまない。
神児は神児で、桜の屈託のない笑い顔を少し驚きの表情で見つめていた。
彼女の緊張を和らげようとおどけていたのは確かだが、思いがけない大きな笑顔に見入った。
滅多に見ない他人の笑顔に何だか自分も嬉しくなって、もう少し近くで話をしようと立ち上がった。
段を降り、桜の近くまで来る。
「良かった…少しは、緊張が取れましたか」
嬉しそうな神児の言葉に、まだ笑いながらうなずく。
「はい。…ありがとうございます、神児さん」
今度は桜も目を伏せずに、アイスブルーの瞳を真っ直ぐ見返した。
すると、神児は少しはにかんだように、頬を淡く染めた。
「あ……」
図星をつかれ、瞬きを多くする桜に、軽く首を振ってみせた。
「私は確かに神児で、王とは対等な立場ですが……それでも生まれてたった14年しか生きていない者ですよ。王のように豊富な知識も、他者を圧倒する威も、完成された聡明さもありません。……あんなに説教ジジイ臭くもないですし」
サラリと暴言を言い、舌を出す神児。
思わず桜は吹き出した。緊張の糸が切れてホッとしたのか、なかなか笑いやまない。
神児は神児で、桜の屈託のない笑い顔を少し驚きの表情で見つめていた。
彼女の緊張を和らげようとおどけていたのは確かだが、思いがけない大きな笑顔に見入った。
滅多に見ない他人の笑顔に何だか自分も嬉しくなって、もう少し近くで話をしようと立ち上がった。
段を降り、桜の近くまで来る。
「良かった…少しは、緊張が取れましたか」
嬉しそうな神児の言葉に、まだ笑いながらうなずく。
「はい。…ありがとうございます、神児さん」
今度は桜も目を伏せずに、アイスブルーの瞳を真っ直ぐ見返した。
すると、神児は少しはにかんだように、頬を淡く染めた。
