カシャン、という金属音を立てて、シュリは甲冑を置いた。
「暑っちい……あー。毎日こんなん着たくねえ」
駐屯地の広場に、やんちゃな若者たちの闘争を鎮めて、今しがた帰ってきた数人の武官たち。
「今からもっと暑くなるぞ。へばるなよ」
同僚に笑われて、ウンザリしてその場に座り込んだ。
腰に下げていた水筒の水を飲んで、残りを派手に頭からかぶる。
ぶるぶるっと赤い頭を振って息をついた。
「暑いのはいいんだけどよ、やったら体重が減るんだよ、雨暑期は。食っても食っても追いつかねー」
ボヤくシュリに、同僚たちも下馬して苦笑いしながら集まってくる。
「体が資本だ、体調管理も立派な仕事だぞ」
「……あのサディスト野郎みたいな事言うなよ……」
すると一人が笑いながらシュリに手を貸して立ち上がらせた。
「独り身はツライな。家に帰ってもかわいい妻とあったかいメシが出て来るわけじゃないからな」
その新婚の武官が、ニヤッとしてシュリをからかう。
すかさず、結婚四年目の一人が反論した。
「そりゃお前が新婚だからだ。俺なんか、この間珍しく早く帰ったらよ、カゴ渡されてメモ渡されて子供背負わされて、『晩ごはんの買い物行ってきてちょうだい』だぞ」
「お前がこの間、飲み屋の女の口紅なんか首元に付けて帰ったからだろ。まだ嫉妬するだけかわいいじゃねーか」
笑い声をたてながら、それぞれの愛馬の手綱をひいて厩舎へと歩き始める。
「暑っちい……あー。毎日こんなん着たくねえ」
駐屯地の広場に、やんちゃな若者たちの闘争を鎮めて、今しがた帰ってきた数人の武官たち。
「今からもっと暑くなるぞ。へばるなよ」
同僚に笑われて、ウンザリしてその場に座り込んだ。
腰に下げていた水筒の水を飲んで、残りを派手に頭からかぶる。
ぶるぶるっと赤い頭を振って息をついた。
「暑いのはいいんだけどよ、やったら体重が減るんだよ、雨暑期は。食っても食っても追いつかねー」
ボヤくシュリに、同僚たちも下馬して苦笑いしながら集まってくる。
「体が資本だ、体調管理も立派な仕事だぞ」
「……あのサディスト野郎みたいな事言うなよ……」
すると一人が笑いながらシュリに手を貸して立ち上がらせた。
「独り身はツライな。家に帰ってもかわいい妻とあったかいメシが出て来るわけじゃないからな」
その新婚の武官が、ニヤッとしてシュリをからかう。
すかさず、結婚四年目の一人が反論した。
「そりゃお前が新婚だからだ。俺なんか、この間珍しく早く帰ったらよ、カゴ渡されてメモ渡されて子供背負わされて、『晩ごはんの買い物行ってきてちょうだい』だぞ」
「お前がこの間、飲み屋の女の口紅なんか首元に付けて帰ったからだろ。まだ嫉妬するだけかわいいじゃねーか」
笑い声をたてながら、それぞれの愛馬の手綱をひいて厩舎へと歩き始める。
