部屋に通されると、桜はさっそく王を問い詰めた。
「何で、カナンは私と王様の連絡係をやめたんですか。こんな、いきなり……」
眉根を寄せ、悲しそうな表情の彼女に、王は静かに答えた。
「あれが望んだことだ。全て納得の上のようだったゆえ、任を解いた」
「そんな……」
「なぜいきなりあれがその様なことを言い出したのかは、私は知らぬ。何があったかは聞かなかった」
「理由を教えてください。カナンは何と言ってたんですか」
「私とそなたとの時間を、ここで待つのが負担だと。仕事を残りの時間で片付けるのが困難になってきたと言っていたが」
食い下がる桜に、淡々と答えた。
「嘘」
即座に呟く。
カナンはずっと、仕事を片付けるのは大したことはないって言ってた。待つのは平気だって。
その短いが確信に満ちた言葉に、王は改めて二人の仲の良さを思う。
ああ、やっぱり私に嫌気がさしたんだ。昨日の事で。
もっと、断り方を、言い方を考えないといけなかったのかもしれない。
手ひどく傷ついていたらどうしよう。
もう、私の事はどう思われたっていいから、昨夜、部屋を出ていこうとした時みたいに、一人で辛い思いをしていたら。
たまらなくなって心配に黒い瞳を揺らし、口元を手で覆った。
「何で、カナンは私と王様の連絡係をやめたんですか。こんな、いきなり……」
眉根を寄せ、悲しそうな表情の彼女に、王は静かに答えた。
「あれが望んだことだ。全て納得の上のようだったゆえ、任を解いた」
「そんな……」
「なぜいきなりあれがその様なことを言い出したのかは、私は知らぬ。何があったかは聞かなかった」
「理由を教えてください。カナンは何と言ってたんですか」
「私とそなたとの時間を、ここで待つのが負担だと。仕事を残りの時間で片付けるのが困難になってきたと言っていたが」
食い下がる桜に、淡々と答えた。
「嘘」
即座に呟く。
カナンはずっと、仕事を片付けるのは大したことはないって言ってた。待つのは平気だって。
その短いが確信に満ちた言葉に、王は改めて二人の仲の良さを思う。
ああ、やっぱり私に嫌気がさしたんだ。昨日の事で。
もっと、断り方を、言い方を考えないといけなかったのかもしれない。
手ひどく傷ついていたらどうしよう。
もう、私の事はどう思われたっていいから、昨夜、部屋を出ていこうとした時みたいに、一人で辛い思いをしていたら。
たまらなくなって心配に黒い瞳を揺らし、口元を手で覆った。
