デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

「……はい」

静かに返事をした。

「…………」

二、三度ゆっくりまばたきをした後、王は口を開いた。

「ならば、幕は己でしっかりと引くのだぞ」

「は……」

「桜がお前に対して、決して少しも後ろめたく思うことのないよう、悲しむことのないよう、己が才覚の限り、必ず嘘をつき通せ」

冷徹に命じて、謁見のため、控えの間を出ていった。