「何と言われようが、私が真に好きなのはそなただけだ。心から欲しいと思っているのは。だがそなたとて、私のように心を寄せている奴が他にいるではないか」
ふい、と目線を前に戻して投げるように吐き出した。
「そ、それがなんの関係があるんですか…」
「そなたにとっては、気持ちもないのに女と関係を持った私があり得ないのだろうが、私からしてみれば、単に体の関係でなく、真剣にそなたを求める奴が他に三人もいるということのほうが重大だ」
「……!」
思わず顔に熱が集まる。
がし、と、少々乱暴に手をつかまれた。
「もう、最低でも最悪でも、罵りたければ罵るがいい」
そのままずんずん歩きながら、もう一度桜と目線を合わせた。
「私がどれだけ我慢しているかも、知らないくせに。絶対、お前をあきらめてなどやらない」
頬を染めて、完全に余裕をなくして思わず王らしからぬ言葉づかいで怒ったように言う。
その言葉と姿に、胸が高鳴る。
「我慢は、お互い様じゃないですか。あなただって、この手で他の女の人と」
「黙れ。お前だって同じだ。シュリやアスナイやカナンが、お前に一度も触れたことがないなんて言わせない」
誰もいない渡り廊下で、暗い空の下、知らず知らずのうちに王と客人ではなく、ただの男女になっている。
言い合っている内容も、もはや単なる痴話喧嘩だ。
他人が聞いたら、生ぬるい笑顔で『仲が良くて大変結構、ハイ解散』と言うに違いない。
ふい、と目線を前に戻して投げるように吐き出した。
「そ、それがなんの関係があるんですか…」
「そなたにとっては、気持ちもないのに女と関係を持った私があり得ないのだろうが、私からしてみれば、単に体の関係でなく、真剣にそなたを求める奴が他に三人もいるということのほうが重大だ」
「……!」
思わず顔に熱が集まる。
がし、と、少々乱暴に手をつかまれた。
「もう、最低でも最悪でも、罵りたければ罵るがいい」
そのままずんずん歩きながら、もう一度桜と目線を合わせた。
「私がどれだけ我慢しているかも、知らないくせに。絶対、お前をあきらめてなどやらない」
頬を染めて、完全に余裕をなくして思わず王らしからぬ言葉づかいで怒ったように言う。
その言葉と姿に、胸が高鳴る。
「我慢は、お互い様じゃないですか。あなただって、この手で他の女の人と」
「黙れ。お前だって同じだ。シュリやアスナイやカナンが、お前に一度も触れたことがないなんて言わせない」
誰もいない渡り廊下で、暗い空の下、知らず知らずのうちに王と客人ではなく、ただの男女になっている。
言い合っている内容も、もはや単なる痴話喧嘩だ。
他人が聞いたら、生ぬるい笑顔で『仲が良くて大変結構、ハイ解散』と言うに違いない。
