デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

「それは……良いと言っているようにしか、聞こえぬぞ」

薄く笑って言う。

拒絶をされないというだけで、こんなに嬉しいなんて。

はっきりと、自分を好きだと言ってほしい。
だから、こんな意地悪な言葉を言ってしまう。
握り返してきたあの手が、この娘の気まぐれでないなら、今すぐ自分のものにしたいのに。

どうすれば、桜の気持ちがわかるのだろう。

大切にしたいから、嫌われたくないから、慎重になってしまうのだ。

けれど、そんなに長く我慢はできない……。


また桜の唇と自分のそれを重ねた。

少しずつ、できるだけ優しく、両手で服の上から彼女の身体の線をたどりはじめた。

すり、と胸の膨らみの横を通り過ぎた時、桜がビクッと身を震わせて、思わずすがるように王のシャツの肩をつかんだ。

首筋まで真っ赤になって、震える声で訴える。

「王様……待っ……て、何か、何か……変に、なっちゃいそう、で………」

一瞬、紫の瞳が見開かれて揺れた。そして、その眉がわずかにしかめられる。

「……なぜ、いつもいたずらに煽る?優しくしたかったのに…怖がらせたくなかったのに、もう、できない」

襲いかかるようなキスをして、脚の素肌をなぞりながら、ワンピースの裾を暴いた。