はっきりと、『お前は両親に愛されていたはずだ』と言われて、桜は胸が熱くなった。
少し唇が震えて、うっすらと視界がぼやける。
「そうかな……」
そんな事で泣いてしまったのが、まるで小さな子供みたいだと思って、恥ずかしくてまた少し笑う。
お父さん、お母さん。
やっぱり、大好き。一目でいいから、また会いたい。
弟も、自分が知らないだけで苦しかったのかもしれない。
私がこんなに不甲斐なくて、きっと両親の期待を一身に背負っていたのだろう。背負わなくては、いけなかったのだろう。
亨、ごめんね。嫌な弟としか思ってなくて。
無性に、会いたくなった。
星の距離ほど離れてしまって初めて気づく家族の姿に、切なくなってきゅっと目をつぶる。
涙が一滴、白い頬に伝った。
そんな桜を、腕を解いて、体を少し離して静かに見つめる。
そっと、小さな宝石をすくうようにその指が桜の涙をぬぐった。
「……それに、たとえどんな人間だったとしても、私はそなたの父御と母御には礼を言いたい。何といっても、そなたをこの世に生み出してくだされたからな」
「王様……」
桜が涙で潤む瞳を向けると、片目をつぶってニッと笑った。
「仮に本当に家族がそなたを疎んじていたとしても、それはそれでよいではないか。心置きなく、そなたを私のもとに留め置けるというものよ」
少し唇が震えて、うっすらと視界がぼやける。
「そうかな……」
そんな事で泣いてしまったのが、まるで小さな子供みたいだと思って、恥ずかしくてまた少し笑う。
お父さん、お母さん。
やっぱり、大好き。一目でいいから、また会いたい。
弟も、自分が知らないだけで苦しかったのかもしれない。
私がこんなに不甲斐なくて、きっと両親の期待を一身に背負っていたのだろう。背負わなくては、いけなかったのだろう。
亨、ごめんね。嫌な弟としか思ってなくて。
無性に、会いたくなった。
星の距離ほど離れてしまって初めて気づく家族の姿に、切なくなってきゅっと目をつぶる。
涙が一滴、白い頬に伝った。
そんな桜を、腕を解いて、体を少し離して静かに見つめる。
そっと、小さな宝石をすくうようにその指が桜の涙をぬぐった。
「……それに、たとえどんな人間だったとしても、私はそなたの父御と母御には礼を言いたい。何といっても、そなたをこの世に生み出してくだされたからな」
「王様……」
桜が涙で潤む瞳を向けると、片目をつぶってニッと笑った。
「仮に本当に家族がそなたを疎んじていたとしても、それはそれでよいではないか。心置きなく、そなたを私のもとに留め置けるというものよ」
