デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

なんとなく恥ずかしくて、顔を少し伏せる彼女に首をかしげたが、二人並んでソファに座った。

「桜?どうした?」

サラ、と髪を揺らして覗き込む紫の瞳に、あわてて頭を振った。

「ああ、いえ……あ、えと…すごい雨になりましたね」

なんとか表情を取り繕って笑った。

「そういえば、そなたはこちらでの雨は初めてだったな」

「そうですね。でも、渡り廊下が濡れてなくて助かりました。神力って、便利な力ですね」

「明日は晴れるようだ。雨の神告がなかったからな」

微笑んで、暗く荒れた空へ視線を投げた。

時折雷鳴が轟いて、閃光が部屋を一瞬白くする。

「ほんと、よく降るなぁ」

呟く桜を、少し意外そうに見た。

「……そういえばそなた、雷が怖くはないのか」

「え?」

「いや……大抵女は音に驚いたり、怖がったりするものかと思っていたからな」

また、真っ白なフラッシュが閃いた。

「ああ……」

桜は少し苦笑いした。