デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

「あ…どうしよう」

宮へ戻る馬車の中で、桜ははたと気づいた。

「当面用のシャツとパンツ、借りるの忘れた……」

仕方がないから、男性用を借りようと思っていたのだが。

(いや…でも、貸してくれなかったかもな、あのこだわりぶりだと)

男性用を女が着るなんて!サイズ感があうわけないでしょ!みたいな。

「とりあえず、髪紐を作れるようになろう」

そう呟いて、流れる景色を見ていた。

シディさんが服を作るまで、乗馬もお仕事もお預けか……

さて、どのくらいで仕上げてくれるだろうか。

(なるべく早く、出来ればいいな)

そう思った。