せっかく、王にも許可を取れたのだ。何とか統括長を説得しようと、桜は必死だった。
「シディさん。私の世界に、『ココ・シャネル』という女性が過去いました。その人の作ったファッションのブランドは、その人が亡くなった今でも、一流として名前を挙げない人はいないくらいのブランドです」
「…………」
じっと、シディは耳を傾ける。
「私は、その…あまりそのブランドに詳しいわけではないんですが、その人の言葉に、こういうのがあります。『私は流行を作っているのではない。スタイルを作っているの』」
「ココ・シャネル以前の女の人の格好は、腰を締め上げて動きにくかったらしいんですけど、シャネルはそれを一新して、働く女性のためのスタイルを確立させた人です。他にも色々…当時ではすごく斬新なものを。でも、それは今、世界中の女性の憧れです」
「…………」
「シディさん。同じことが、シディさんにも言えるんじゃないですか。ここの統括長ということは、この世界のファッションの頂点にいる人ですよね。シディさんが、新しいスタイルを提案しないで、どうするんですか」
桜はあえて、シディのプライドを刺激するようなことを言った。
「私の世界には、こんな私が知ってるだけでも、ココ・シャネル以外にも才能にあふれたデザイナーがたくさんいましたよ。シディさんは、これまでの価値観に囚われて、シャネル一人にも及ばないんですか?」
ひくっ、と口を震わせた。
「………何ですって?」
「女はスカートを着て、セクシーさとは肌を見せるだけだと、思っていませんか?パンツを着こなした女性の色気がわからないなんて」
精一杯、にこっと笑ってみせる。
「それなら、ファッションに関しては、間違いなくこちらよりも、私の世界のほうがずっと上です」
「シディさん。私の世界に、『ココ・シャネル』という女性が過去いました。その人の作ったファッションのブランドは、その人が亡くなった今でも、一流として名前を挙げない人はいないくらいのブランドです」
「…………」
じっと、シディは耳を傾ける。
「私は、その…あまりそのブランドに詳しいわけではないんですが、その人の言葉に、こういうのがあります。『私は流行を作っているのではない。スタイルを作っているの』」
「ココ・シャネル以前の女の人の格好は、腰を締め上げて動きにくかったらしいんですけど、シャネルはそれを一新して、働く女性のためのスタイルを確立させた人です。他にも色々…当時ではすごく斬新なものを。でも、それは今、世界中の女性の憧れです」
「…………」
「シディさん。同じことが、シディさんにも言えるんじゃないですか。ここの統括長ということは、この世界のファッションの頂点にいる人ですよね。シディさんが、新しいスタイルを提案しないで、どうするんですか」
桜はあえて、シディのプライドを刺激するようなことを言った。
「私の世界には、こんな私が知ってるだけでも、ココ・シャネル以外にも才能にあふれたデザイナーがたくさんいましたよ。シディさんは、これまでの価値観に囚われて、シャネル一人にも及ばないんですか?」
ひくっ、と口を震わせた。
「………何ですって?」
「女はスカートを着て、セクシーさとは肌を見せるだけだと、思っていませんか?パンツを着こなした女性の色気がわからないなんて」
精一杯、にこっと笑ってみせる。
「それなら、ファッションに関しては、間違いなくこちらよりも、私の世界のほうがずっと上です」
