デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

桜が言うと、少し目を見開いて、微笑んだ。

「そうだな。今度、そなたが私の部屋に泊まりに来るときに、酒も準備しよう」

ケープを取りながらうなずく彼女に、にやっと笑って言った。

「……しかし、あんなふうにそなたが妬いてくれるのなら、薄紅女官に暇を出さなければ良かったかな」

「!……もう!またその話!」

再び赤くなり、王を睨む。

「まあ、そうでなくとも、見目麗しい女がいるというのはいいものだしな」

「………」

黙ってうつむいてしまった桜。
くっくっとおかしそうに笑って、ぐい、と桜の腕を引っ張った。

「わ……!」

歩きながらそっと抱きよせて、仮眠用の寝台にぽすん、と優しく押し倒した。

「……冗談に決まっているだろう?」

「もう…知りません。そんな悪趣味な冗談」

赤面しながら、拗ねたように横を向いた。

「また、そなたを妬かせてみたくてな」

「何ですか、それ…」

「可愛かったから。とても」

目を細め、頰を染めて桜を見つめた。

「!」

目を潤ませて固まる彼女に、たまらずキスをする。