「また……あなたですか」
冷や汗が背中を伝うのを感じながら、桜は一歩、後ずさったが、ガッチリとつかまれた手は緩まない。
「今日は一人か、異形の人の子。好都合だ」
「何してるんですか、ずっとコソコソ、街の中で。あなた達の街じゃないでしょう」
腰が引けながら、なんとかその目を見た。
「お前たちの鼻持ちならない王に、ひと泡吹かせようかと思っていてな」
フードの中の顔を近づける。
「……王都を襲うことなら、王様はとっくに気づいてますよ。バカなことはやめて、国に帰ったらどうなんですか」
「知っているさ」
冷たい風のような笑いが、桜を嘲るように耳に響いた。
「だから、王都に結界なんぞ張ったんだろう?」
「………………」
震え始める彼女の腕を、強い力でグイと引き寄せた。
「まあ、お前には関係のない事だ。何故なら、これからお前は我と一緒に来て、その髪と瞳を調べられ、我の食事になる」
「!!」
またニタリと笑った口元から、真っ白な牙がのぞいた。
ふいに、その顔を桜の耳元に持ってくる。
「異形の女の肉はどんな味がするか、楽しみだ。………匂いは悪くない」
「やっ………!」
恐怖に心臓が縮み上がり、夢中で腕をふりほどこうとする。
冷や汗が背中を伝うのを感じながら、桜は一歩、後ずさったが、ガッチリとつかまれた手は緩まない。
「今日は一人か、異形の人の子。好都合だ」
「何してるんですか、ずっとコソコソ、街の中で。あなた達の街じゃないでしょう」
腰が引けながら、なんとかその目を見た。
「お前たちの鼻持ちならない王に、ひと泡吹かせようかと思っていてな」
フードの中の顔を近づける。
「……王都を襲うことなら、王様はとっくに気づいてますよ。バカなことはやめて、国に帰ったらどうなんですか」
「知っているさ」
冷たい風のような笑いが、桜を嘲るように耳に響いた。
「だから、王都に結界なんぞ張ったんだろう?」
「………………」
震え始める彼女の腕を、強い力でグイと引き寄せた。
「まあ、お前には関係のない事だ。何故なら、これからお前は我と一緒に来て、その髪と瞳を調べられ、我の食事になる」
「!!」
またニタリと笑った口元から、真っ白な牙がのぞいた。
ふいに、その顔を桜の耳元に持ってくる。
「異形の女の肉はどんな味がするか、楽しみだ。………匂いは悪くない」
「やっ………!」
恐怖に心臓が縮み上がり、夢中で腕をふりほどこうとする。
