「面白かったな。あんなブレスレットが金になるのか」
やっと笑顔になって、桜と手を取り合って歩く。
「どこ、行きましょうか。……と言っても、私もほとんど街の事、知らないな…」
「私も知らん。だがそなたとこうして外を自由に歩くだけでも楽しい」
二人で立ち並ぶ露店を眺めていると、ふと、食欲をそそるような匂いが漂ってきた。
「……何だ?この匂い」
王が首をかしげる。
「あ、あそこですね」
桜が指差したのは、肉や野菜を串に刺して焼いたものを売っている露店だった。
ちょうどたくさんの串が焼きあがる時間帯だったのか、客を呼び込もうと店の亭主がパタパタとうちわのようなもので周りに匂いを広げていた。
歩きながらでも手軽に食べられるようなファストフードの店は王都内に無数にあるが、王にとっては未知のものだ。
「何だ、あれは」
目を丸くして見る。
「串焼きですね。…私の世界にも『焼き鳥』がありますけど、あれより二回りくらい小さいかな」
「棒に刺したものを、そのまま食すのか?箸は使わずに?」
匂いに誘われたのか、周りの通行人が何人か足を止めて、おかみに金を払って何本か買い求めていた。歩き出しながらさっそくかぶりつく。
およそ宮中では絶対にあり得ない食べ方に、釘付けだ。
「……買ってみますか?」
やっと笑顔になって、桜と手を取り合って歩く。
「どこ、行きましょうか。……と言っても、私もほとんど街の事、知らないな…」
「私も知らん。だがそなたとこうして外を自由に歩くだけでも楽しい」
二人で立ち並ぶ露店を眺めていると、ふと、食欲をそそるような匂いが漂ってきた。
「……何だ?この匂い」
王が首をかしげる。
「あ、あそこですね」
桜が指差したのは、肉や野菜を串に刺して焼いたものを売っている露店だった。
ちょうどたくさんの串が焼きあがる時間帯だったのか、客を呼び込もうと店の亭主がパタパタとうちわのようなもので周りに匂いを広げていた。
歩きながらでも手軽に食べられるようなファストフードの店は王都内に無数にあるが、王にとっては未知のものだ。
「何だ、あれは」
目を丸くして見る。
「串焼きですね。…私の世界にも『焼き鳥』がありますけど、あれより二回りくらい小さいかな」
「棒に刺したものを、そのまま食すのか?箸は使わずに?」
匂いに誘われたのか、周りの通行人が何人か足を止めて、おかみに金を払って何本か買い求めていた。歩き出しながらさっそくかぶりつく。
およそ宮中では絶対にあり得ない食べ方に、釘付けだ。
「……買ってみますか?」
