しばらく歩いて、さっきの騒ぎの野次馬の目が届かない場所まで来た。
店の軒先の日陰に寄って、王が心配そうに桜の頬に触れた。
「口の中が、切れたりしていないか?」
「大丈夫です」
「赤くなっているな。少し腫れている。…おのれ、やはり殺すべきだった」
冷たい目の光とともに、また物騒な事を言いだす王に、あわてて首を振った。
「だ、大丈夫ですって!王宮に帰ってから冷やしますから!そ、それより、お金作らなきゃ」
また腕を取って、きゅっと握ると、少し彼の表情がやわらいだ。
「……仕方ないな。そなた自身がそう言うなら」
あきらめたようにため息をついて、そっとフードの中の赤くなった頬を、またなでた。
その後、近くの露店で質屋の場所を教えてもらい、王が着けていた2つのブレスレットを換金したのだが。
「………こんな細工と、ふんだんな宝石を使ったものは、見たことがありませんよ。まるで王様のアクセサリーだ」
目を見張る質屋の主人の言葉に、王はクスクスと笑い、桜は冷や汗をかいた。
結局、桜の手に余るくらいの布袋にぎっしりの金貨を渡された。
最後の最後まで、
「ホントに、あなた方のアクセサリーなんでしょうね。盗品とか、勘弁してくださいよ?」
などと念を押されながら。
店の軒先の日陰に寄って、王が心配そうに桜の頬に触れた。
「口の中が、切れたりしていないか?」
「大丈夫です」
「赤くなっているな。少し腫れている。…おのれ、やはり殺すべきだった」
冷たい目の光とともに、また物騒な事を言いだす王に、あわてて首を振った。
「だ、大丈夫ですって!王宮に帰ってから冷やしますから!そ、それより、お金作らなきゃ」
また腕を取って、きゅっと握ると、少し彼の表情がやわらいだ。
「……仕方ないな。そなた自身がそう言うなら」
あきらめたようにため息をついて、そっとフードの中の赤くなった頬を、またなでた。
その後、近くの露店で質屋の場所を教えてもらい、王が着けていた2つのブレスレットを換金したのだが。
「………こんな細工と、ふんだんな宝石を使ったものは、見たことがありませんよ。まるで王様のアクセサリーだ」
目を見張る質屋の主人の言葉に、王はクスクスと笑い、桜は冷や汗をかいた。
結局、桜の手に余るくらいの布袋にぎっしりの金貨を渡された。
最後の最後まで、
「ホントに、あなた方のアクセサリーなんでしょうね。盗品とか、勘弁してくださいよ?」
などと念を押されながら。
