皆固まる中、桜だけがぎょっとして近寄った。
「ちょっと、何してるんですか!危ないですよ!」
見たことのないような彼の乱暴な振る舞いに、あわてて後ろから腕を押さえる。
相変わらず、何の感情も映さない目を一瞬ちらりと桜に向け、
「そなたを傷つけた害虫だ。駆除せねばならん」
小さな雑草でも抜くかのように言った。
ますます驚いて、急いで小さく説得する。
(王様!私を叩いただけで殺されるなんて、あんまりです!)
「ダメだ。許しがたい。私の手ずから引導を渡してやるだけ慈悲深いのだぞ」
ギリ、と頭に乗せた足に力を込めた。
(待って!お願い王様!そんな事したら、もう帰らなきゃいけなくなっちゃいますよ!)
「………」
ふと、王が口をつぐんだ。
(叩かれたのが私じゃなければ、同じ事をしますか?どんな人だろうと、王様なら国民には平等にあるべきなんじゃないんですか)
必死に言い募る桜の言葉に、初めてわずかに顔をしかめた。
しばらくして、すっ、と失神寸前の男の頭から足を外し、その口から鞘を乱暴に引き抜く。
痛みとショックで、目を見開いたままヒューヒューとかすれるような息をする男に、虫けらを見るような目線を向けた。
「貴様が狼藉を働いた私の寵姫……いや、『妻』に感謝することだな。短い生を、無駄にせぬがいい」
言い捨てて、桜の手を引いて歩き出した。
「ちょっと、何してるんですか!危ないですよ!」
見たことのないような彼の乱暴な振る舞いに、あわてて後ろから腕を押さえる。
相変わらず、何の感情も映さない目を一瞬ちらりと桜に向け、
「そなたを傷つけた害虫だ。駆除せねばならん」
小さな雑草でも抜くかのように言った。
ますます驚いて、急いで小さく説得する。
(王様!私を叩いただけで殺されるなんて、あんまりです!)
「ダメだ。許しがたい。私の手ずから引導を渡してやるだけ慈悲深いのだぞ」
ギリ、と頭に乗せた足に力を込めた。
(待って!お願い王様!そんな事したら、もう帰らなきゃいけなくなっちゃいますよ!)
「………」
ふと、王が口をつぐんだ。
(叩かれたのが私じゃなければ、同じ事をしますか?どんな人だろうと、王様なら国民には平等にあるべきなんじゃないんですか)
必死に言い募る桜の言葉に、初めてわずかに顔をしかめた。
しばらくして、すっ、と失神寸前の男の頭から足を外し、その口から鞘を乱暴に引き抜く。
痛みとショックで、目を見開いたままヒューヒューとかすれるような息をする男に、虫けらを見るような目線を向けた。
「貴様が狼藉を働いた私の寵姫……いや、『妻』に感謝することだな。短い生を、無駄にせぬがいい」
言い捨てて、桜の手を引いて歩き出した。
