王は意外なことに、まず女官を呼んだ。
「お呼びでございますか、我が君」
うやうやしく頭を下げ、ひざまずく。
「ああ、客人に公宮を案内する。この格好では公宮にふさわしくないゆえ、王の上衣を持て」
「かしこまりました」
スッ、と姿を消す女官。
「え……王様?これで変装するんじゃ…」
困惑して、桜は王がさっき持ってきた物を見た。
「ふふ。……よし桜、手伝ってくれ。なるべくこれらを小さくたたむんだ」
いたずらを考える子供のように、いそいそとそばに来る。マントと少し幅広の布、そしてどこにあったのか、古い剣。
言われたとおりに布をたたみ、マントも同じようにたたんだところで、女官が帰ってきた。
「上衣をお持ち致しました」
「大儀であった。……それから、もう一つ。この宮の入り口に、私の近侍が控えているはずだ。その者に先に公宮に戻り、残務をこなすよう申し伝えよ」
一礼して、女官は出て行く。
「よし。まずカナンは追っ払った」
フフ、と桜に片目をつぶって見せ、手早く豪華な上衣を着る。
「お呼びでございますか、我が君」
うやうやしく頭を下げ、ひざまずく。
「ああ、客人に公宮を案内する。この格好では公宮にふさわしくないゆえ、王の上衣を持て」
「かしこまりました」
スッ、と姿を消す女官。
「え……王様?これで変装するんじゃ…」
困惑して、桜は王がさっき持ってきた物を見た。
「ふふ。……よし桜、手伝ってくれ。なるべくこれらを小さくたたむんだ」
いたずらを考える子供のように、いそいそとそばに来る。マントと少し幅広の布、そしてどこにあったのか、古い剣。
言われたとおりに布をたたみ、マントも同じようにたたんだところで、女官が帰ってきた。
「上衣をお持ち致しました」
「大儀であった。……それから、もう一つ。この宮の入り口に、私の近侍が控えているはずだ。その者に先に公宮に戻り、残務をこなすよう申し伝えよ」
一礼して、女官は出て行く。
「よし。まずカナンは追っ払った」
フフ、と桜に片目をつぶって見せ、手早く豪華な上衣を着る。
