デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

さてと、今日は何を話そうか…と呟く彼の美しい横顔をじっと見つめる。

(……はあ……私、何言おうとしてるの………)

ダメなのに、危ないのにと思いながら、口を開く。

「王様……絶対、誰にもバレないですね?」

「何?」

意外なその言葉に、驚いて桜を見た。

「絶対、暗くなる前に、私がいつも部屋に帰る時間までに、戻って来ますよね?」

「…………」

「無茶な事、しちゃダメですからね」

少し顔を赤くして、さっき王が放り投げたもろもろを持ってきた。

「桜……」

「はい、これ。ちゃんと、一般人にならなきゃダメですよ」

きらきらと、紫の瞳が輝きだす。

「ああ」

にっこりと、嬉しそうに笑った。

(うう……眩しい…)