デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

すぐに頬を赤くして、そっと目を伏せた。

やはり、優しくしたら、恥ずかしがりはするがあまり嫌がらない。

すっかり把握した彼は、そっと桜のウエストに手を回す。

「そなたも共犯だ。最後まで付き合ってもらうぞ」

笑いを含んだその声ににわかに慌てた。

「ま、待ってください王様、やっぱりやめましょう。王様に何かあったら大変です」

すると、プイと横をむく。

「嫌だ。私だって、一度ぐらいそなたと街に出たい。考えてみたら私は王なのに、なぜ何百年も臣下よりこんなに不自由せねばならぬのだ」

(嫌だ、って………)

子供じゃないんだから。

何とかうまいこと言って思いとどまらせようと、ない知恵を絞る。

「王様、じゃあ、ここで私とお話するのは、つまらないですか?」

「え……」

「わ、私、王様に頭をなでてもらいながら…お話するの、き、気持ちよくて、す、す、好きなんですけど……」

恥ずかしくなって、王のシャツの胸のあたりをきゅっと握ってその顔を見上げた。

(うっ…………)

かあ、と顔に熱が集まる。桜の意図は分かっているが、抗いがたい。