デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

また静かに唇が離されて、ホッとした表情の王が桜への配慮なのか少し距離を取って座る。

(………?)

なんだか、寂しい………?

何で?何で?と思うが、分からない。

昨日までは、そんなことなかったのに。

今朝、あの誰も知らないアイコンタクトを取ったときから、おかしいのだ。

今さっき、あんな目にあったというのに。

「桜?……どうした、もしかして頬が痛いか?」

うつむいて、なぜかもじもじしている彼女に、王が気遣わしげな目線を向ける。

―――ぎゅってして、頭をなでてほしい。

そんな思いがいきなりわいてきて、思わず赤面して頭をぶんぶん振った。