デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

「………いやぁ〜……コレもなかなかキビしいな………」

次の日の朝、引きつった顔でピンクのチュールのワンピースを着た桜が、鏡の前にいた。

自分でその姿をまじまじと眺め、何かに似ている……と思う。

「あ、思い出した、バレリーナの格好した豚の絵だ!」

手を打ち、アハハハと笑って、はあ……と一人で落ち込む。

一緒になっていたオフホワイトの繊細なストールをはおってみたが。

「………ま、透けますよね、そりゃ」

早々にあきらめて、フード付きのケープをまとった。


そのタイミングで、いつものようにフラウとルネが朝餉を運んできた。

「あら桜様、今日もお出かけになられますの?」

ケープを見たフラウが言う。

「はい」

うなずくと、ルネがピンと来たように言った。

「あ、もしかして武官のアスナイ様とですの?」

鋭い…

桜が思わず言葉に詰まると、ニコニコと二人が満面の笑みを浮かべる。

「桜様、ケープ、お取りなさいませ」

「ええ、邪魔ですわ、それ」