すぅ、と小さく息を吸う音が聞こえた。
「桜」
「あっ…はい」
「今日……すまなかった。公宮でも、あんな酷い事を言うつもりじゃなかった……」
語尾が小さくなり、唇がきゅっと結ばれた。
「あ……い、いいよ……もう。カナンが言ったこと、全部ほんとの事だし……こんな服は確かに太ってたら似合わないし、メイクをしてもブスって言うのは変わらないから」
小さく苦笑いしてうつむき、長い黒髪で顔を隠すように手ですいた。
「…今まで散々同じこと言われてきたから、慣れてる。気にしないで。私の方こそごめんね。王様と比べるようなことして。……灯、ありがとう。おやすみなさい」
すっ、とカナンの横をすり抜けて、部屋に入った。
「ち…違……」
伸ばした手も虚しく、ぱたん、と静かに戸口が閉じられた。
今まで桜を貶めてきた人間たちと同列にされた事が、胸をえぐった。
だが、無理もない。
主君は、『可愛い』と言ったという。
アスナイだって、『美しくなった、よく似合っている』と何の屈託もなく褒めていた。
なのに、自分は。
「桜」
「あっ…はい」
「今日……すまなかった。公宮でも、あんな酷い事を言うつもりじゃなかった……」
語尾が小さくなり、唇がきゅっと結ばれた。
「あ……い、いいよ……もう。カナンが言ったこと、全部ほんとの事だし……こんな服は確かに太ってたら似合わないし、メイクをしてもブスって言うのは変わらないから」
小さく苦笑いしてうつむき、長い黒髪で顔を隠すように手ですいた。
「…今まで散々同じこと言われてきたから、慣れてる。気にしないで。私の方こそごめんね。王様と比べるようなことして。……灯、ありがとう。おやすみなさい」
すっ、とカナンの横をすり抜けて、部屋に入った。
「ち…違……」
伸ばした手も虚しく、ぱたん、と静かに戸口が閉じられた。
今まで桜を貶めてきた人間たちと同列にされた事が、胸をえぐった。
だが、無理もない。
主君は、『可愛い』と言ったという。
アスナイだって、『美しくなった、よく似合っている』と何の屈託もなく褒めていた。
なのに、自分は。
