デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

「!?」

目を見開く桜。

すぐに、アスナイは唇を離した。そしてじっと彼女を見つめる。

「え…は!?」

しばらくポカンとして、呆けたようにその紺色の瞳を見返していた。

じわじわと、顔が赤くなっていく。

「え…え…アスナイさん、なん…なん、何ですか、今の…」

「分かったか?俺の気持ちが」

「気持ち……って、え…?」

「まだ分からないか。…仕方ないな」

ふっ、と艶っぽく笑ったその次の瞬間、両手で桜の頭をつかんで、もう一度深く唇を奪った。

「んっ……ん!」

そっと肩を抱いて、もう片方の手でくしゃ、と黒髪を乱した。

何度かキスをした後、そっと唇を離す。

はあ……と息をついて、紺色の瞳が細められた。

「ア…ア…アスナイ、さ……」

頭がパニックとアルコールで、フワフワして全く働かない。
辛うじて彼の肩に手をかけて、押し返そうとしたのだが。

ちゅ、と耳の下に唇と舌の感触。