デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

「へえ…どこの世界も、女の人は強いですねえ」

もぐもぐとおかずを味わいながら、しみじみ言う。

「…そういえばこっちって、成人年齢は15歳ですよね。じゃあアスナイさん達くらいになったら、結婚して子供がいてもおかしくないのか」

「まあな。武官は結構あっさり家庭を持ってるぞ」

グラスに口をつけながら、アスナイはうなずいた。

その横顔をそっと見る。結構強そうなお酒なのに、全然顔色が変わってない。

自分は結構ホワホワしているのに。

「お酒、強いんですね、アスナイさん」

「それも考えものだぞ。決まって世話焼き係だ」

「シュリさんとも、よく飲むんですか?」

「まあ……会ったらな。だがあいつは何回もう止めろと言っても、楽しい楽しいと鬱陶しく泣いて笑って、自分の限界を超えてどんどん飲むから、あとで大変なんだ。なるべくサシでは飲みたくない」

顔をしかめるアスナイに、桜は笑い出す。

「ふふふ…そうなんですね、何だか想像できるなあ」

笑い事じゃないぞ、と言おうとして、アスナイは動きを止めた。

おとといシュリと会った時のように、適度なアルコールが白い頬を淡いピンク色にしている。
大きく開かれた胸元と首筋が、潤んだ黒い瞳とあいまって一瞬ゾクリとするほど官能的だった。

「………っ」

ぱっと前を向いて、グラスをあおった。