デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

いい反応に、桜は声をたてて笑った。

「……冗談にしても笑えんぞ」

紺色の瞳を見開いて言う。

「本当なんですよ」

「何で生きてるんだ、お前……」

「なんとか仲直り出来たんで」

「な…仲直り………」

呆気にとられて、目の前の少女を見つめた。

「まあ、この位しかお話するネタがないんですけど」

「十分だ。寿命が縮んだ」

苦笑いするアスナイに、(ウケた)と嬉しくなって、笑顔を向けた。

「しかし何で、我が君の頬を叩くなんて事しでかしたんだ」

「あ……それは、そのう………価値観の違いと言いますか……」

もごもごと言いよどむ桜を、じーっと見る。

「何だ、教えろ。俺はお前の味方なんだろ?水くさいぞ」

にーっこりと音がしそうなほどの微笑みを作って、じり、と桜に迫った。

「あう」

確かにそうだが、いくらなんでも抵抗がある。